【北海道 美瑛】青い池はなぜ青い?特別な理由は3つ「海×牛乳×青空」だった!

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みなさん、北海道の人気観光スポット「青い池」を知っていますか?

青い池」は、写真家「ケント白石」さんの「Blue pond(青い池)」がアップルのMacbooやiphoneの壁紙にも採用になり、訪れたことがない方でも聞いたことがある人もいるかもしれません。

ちなみにアップル社製品のデスクトップ用壁紙への採用は日本人として初めての快挙!

実際に訪れた方でも、なんで北海道「青い池」が「特別な青さ」を持っているか疑問に思っているかもしれません。

その理由は「海×牛乳×青空」なんです!!

 

どういう意味??

これだけだとわかりにくいと思いますが、「海×牛乳×青空」といった3つの原因が重なることで、イタリアの青い洞窟やサンゴ礁の青さとも違った特別な青さが実現されています。

せっかくなら自然をちゃんと理解して楽しみたい!!

今回はそんな期待に応えて簡単に解説します!!

 

大人気観光スポット「青い池」について

まず「青い池」とは北海道の美瑛町にある人気の絶景スポットです!

見る時々によって、水面がコバルトブルーやエメラルドグリーンに変化するため「青い池」と呼ばれています。

池の中に立つたくさんの白樺やカラマツが水面に映り込み、特別な青さをした水面と合わさって見たことがないような幻想的な絶景となります。

北海道「青い池」が特別に綺麗な青い理由

では、なぜ特別に青く見えるのでしょうか?
以下の3つの原因が組み合わせることで考えることができます。

海が青い理由との関係

海が青い理由赤い光が水分子に吸収されるためです。

太陽の光が海に入ると、赤い領域の光は水分子に吸収されて光としては弱くなります。主に水分子のとして変わります。

これは、電子レンジの原理と同様です。

電子レンジからでは赤い光と似ているマイクロ波を出すことで食べ物の中の水分子を温めている訳です。

海では赤い光が水分子に吸収され、残った青みを帯びた光が反射されて我々の目に届くという訳です。

北海道の「青い池」に関しても、この海が青い理由がまずあります。

ただし、この理由から浅い海や池では赤い光が吸収される量が少ないために、青くならずに透明のままです。

「サンゴ礁」が青い理由との関係

続いて、サンゴ礁の海イタリアの青い洞窟はなぜその感動する青さとなるのかについてです。

イタリアの青い洞窟やサンゴ礁の共通点は、海底が白いことです。
サンゴや貝殻の砕けた破片により白くなっています。

すでに青みを帯びた光が白い海底で反射して水面によりたくさんの青い光が集まることになります。

さらに晴れた日には、空の青さも水面にうつりこむことによって更なる特別な青さが実現されています。

一方で、海底が泥などで白くない場合は、青い成分を多く含んだ光が吸収されてしまい特別な青さとはなりません。

じゃあ、北海道の青い池も底にも白い砂があるんだ!!

 

白い砂の代わりに牛乳が存在!?

しかし、美瑛の青い池の底は茶色い土で白い砂はありません。。

ではなぜ「青い池」は通常よりも特別な青さとなるのでしょうか??

それは、池の底の方に存在する「微粒子の白い層」により光が反射されるからです。

この微粒子は、近くの白金温泉地域からのアルミニウムを含んだ水が「青い池」に流れ込んで形成されます。

白くなる理由は、牛乳と同じと考えるとわかりやすいです。

牛乳が白いのは、あるサイズ(≈数百nm)の脂肪の微粒子により光が散乱=バラバラの方向に光を放出されるためです。

サイズが重要!

青い池のアルミニウム微粒子も同じくらいのサイズのため白くなるのです。

また、牛乳では微粒子は脂肪でできていますが、青い池では金属のアルミニウム

そのため、青い池の微粒子は重いため池の底の方に沈んで層を作っています。

一方、牛乳では脂肪の粒子が軽いため動きやすく、微粒子が牛乳全体に存在して全てが真っ白です。

この池の底にある「白い牛乳の層」が、イタリア青い洞窟での海底の「白い砂」と同様に青くなった光を水面にむけて反射する役割を果たしている訳です!

しかし、「青い池」では白い微粒子が池の底で漂っている状態です。

そのため、雨が降ってしまうとアルミニウム微粒子が池全体に拡散されてしまい、青さはなくなり牛乳と同じく白く濁ってしまいます。↓

晴れた穏やかな日の池の絶妙なバランスが、青い池の世界中のどこにも存在しない特別な青さを実現しているとも言えます!!

空が青い理由との関係

最後に、もう一つ「青い池」特別な青さを持つ理由

空が青い理由は、先ほどの微粒子よりもさらに小さいナノサイズ(数~100nm程度)のチリやホコリといった粒子の存在が原因です。

このナノサイズの微粒子は白くならずに目視では確認できませんが、青い光を強く散乱(いろいろな方向に光を放出)する特徴があります。

「青い池」では、さきほどの白いアルミニウム微粒子は重く池の底の方に存在していましたが、よりサイズの小さいアルミニウム粒子は軽いために比較的上の方にも存在しています。

この池の中に浮遊するナノサイズのアルミニウム粒子が、空気中の小さいチリやホコリと同じく青い光を強く散乱する役割を担うと考えられます。

池の底の白いアルミニウム微粒子層で反射されたすでに青い光が、水面に到達するまでにこのナノサイズ粒子によって特に青い光が強く散乱されて、特別な青さが水面に表現されています。

イタリアの青い海やサンゴ礁には存在しないアルミニウム微粒子によってこの特別な現象が起こる訳です!!

北海道「青い池」を見に行こう!

北海道の青い池特別な青さの理由をまとめると、下記の3つによる複雑な自然現象と言えます!

1. 海の青さと同じく、赤い光が水分子に吸収されて青くなる

2. 牛乳と同じ白さを持つアルミニウム粒子により、青い光が水面に向けて反射される

3. 空の青さと同じく、特に青い光が水面に到達するまでに強く散乱される

それぞれのメカニズムには少し難しい部分もありましたが、

美瑛町の「青い池」がいかに特別で、世界中でもそこでしか体験できない自然の美しさや神秘があることが伝わったら幸いです。

一度は訪れたい場所ですので、気になる方はぜひ行って自然の神秘を感じてみてください!

青い池」へは、旭川を拠点に美瑛・富良野方面に日帰りドライブ旅行もおすすめですよ!

それでは🍭

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